2015年9月21日月曜日

アグネス・チャンさん殺害予告の報道につきまして


9月21日に、アグネス・チャンさんの公式ツイッターに殺害を予告するコメントが書き込まれていたとの報道がありました。
容疑者が「児童ポルノ」を認めることをアグネスさんに求め、応じないならば暴力に訴えることを旨とする内容です。
自らの意見と異なる意見を持つ他者を暴力により服従させようとすることは、現代の民主主義社会にあっては断じて許されない卑劣な行為です。意見が異なり異論があるならば、暴力に訴えるのではなく議論を行うべきです。
私ども女子現代メディア文化研究会は、「児童ポルノ禁止法」(正式名称「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」)において「児童ポルノ」には創作物全般(漫画、アニメーション、コンピュータゲーム、イラストレーション、グラフィック等のデザイン、絵画、彫刻、インスタレーション等)を含めないことを求めてまいりました(参照:「児童ポルノ禁止法」改正案について修正を求める意見書)。
一方で、製造過程に実在の児童への実際の人権侵害を伴う内容の「児童性虐待記録物」としての「児童ポルノ」は適切に取り締まりが行われること(ただし、私どもは「児童ポルノ」という呼称は混乱を招くので「児童性虐待記録物」という呼称を用いるべきであると考えております)、また、何より「児童ポルノ禁止法」が被害に遭われた児童の方が救済される救済法となることを求めてまいりました。
「児童性虐待記録物」としての「児童ポルノ」ならば、私どもは一切認めてはおりません。そしてくり返しますが、暴力により他者を服従させようとする行為は、私どもは断じて許すことはありません。
この度の殺害予告事件につきましては、一日も早い解決を求めます。

以 上


2015年9月21日

女子現代メディア文化研究会共同代表
山田久美子
水戸 泉(小林来夏)

賛同団体
特定非営利活動法人うぐいすリボン(9月22日付)
メディア文化の自由を考える中国・四国の会(9月22日付)
表現規制を考える関西の会(9月22日付)
まなちゃ会(9月23日付)
AFEE(9月23日付)