本年3月のオンラインシンポジウム「表現者・ファンと炎上社会 ー女性と性表現2ー」開催につきまして、お慶び申し上げます。
前回2021年の「女性と性表現」は、女子現代メディア文化研究会(以下「当研究会」)の共催のみならず、代表の登壇もありました。そうした中、このたびの「女性と性表現2」につきましては共催団体ではなくなっております。昨今のSNSにおける憶測やデマの拡散を鑑み、その件につきましてコメントさせていただきます。
まず、当研究会メンバーや代表が、登壇者のどなたかが気に入らないあるいは意見が異なるなどといったために共催を取りやめたなどということは全くありません。このたびのシンポジウムにおける登壇者お一人お一人の成功をお祈りしております。
そうした中、当研究会がこの度のシンポジウムの共催団体ではなくなっている理由についてです。
当研究会代表の認識といたしましては、今回は当初から共催団体に入れられていないと考えておりました。この度のシンポジウムに関し、主催者から代表へのバナーデザインの依頼があったものの、共催団体への団体としてのお誘いがなかった上に(シンポジウム自体についての)打ち合わせもなかったからです。
このようなイベントの場合、共催団体であれば、通常は実際の対面が困難でもZoom等でオリエンや打ち合わせが少なくとも1度はあるものです。しかしながら、今回のシンポジウムにつきましてはそのような機会は全くありませんでした。そして、この流れであれば、イベント当日の会場の立ち合いにも参加させていただけないことは明白でした。実のところシンポジウムそのものについては関わりを遮断されている状態で、要するにこれでは、共催団体としての実態がないし持ち得ないということです。
そうした状況で、代表が承ったバナーデザインのための原稿において当研究会の名前があることに疑問を持ち、この度の共催団体への連名はお断りを申し出ました。
当研究会では、実態がない共催その他への名義貸しはお断りしております。当研究会の名義を使用する際には、やはり責任を負わなければならないと考えております。当研究会で過去にリリースした意見書がSNSでの言い争いに利用される昨今、困難な状況も発生しておりますが、責任を持った運営を心がけております。
なお、女子現代メディア文化研究会は表現規制やメディアについての研究会であって、デザイン制作を事業とする団体ではありません。それは、当研究会のWebサイトや活動を見ていただければご理解できることかとは存じますが、この点につきまして、主催者の勘違いがありそれが齟齬につながったようです。
当研究会は、「表現の自由」や女性の性表現、フェミニズムにかかわる問題につきまして、今までどおり勉強会等を開催、陳情活動をしていく所存です。
今後とも、当研究会をどうぞよろしくお願いします。
以上
女子現代メディア文化研究会代表
山田久美子